Nature Genetics誌の研究、AIツールMANTISがDNAメチル化から小児脳腫瘍の生存を予測

髄芽腫と上衣腫の患者2786人のメチル化データで構築し、一致指数は最大0.80。標準リスク髄芽腫患者の約60%は放射線量を下げても生存上の不利がない可能性を示したが、この治療上の知見は臨床試験で未検証。
なぜ重要か
髄芽腫や上衣腫の治療では再発リスクと頭蓋脊髄照射による長期障害を天秤にかける必要があり、本研究では既存の臨床指標の予測精度はMANTISを下回った。モデルは子どもを大まかなリスク群に分けるのではなく、10年間の個別生存確率を示す。標準リスク患者の多くが生存上の有意な不利なく(P = 0.683)照射を弱められるとの示唆は後ろ向き解析に基づくため、診療を変える前に前向き試験が必要だ。
要点
- 患者2786人のメチル化データ
- 一致指数は最大0.80 ± 0.07
- 10年間の個別生存確率
- 標準リスク髄芽腫の約60%で照射低減の可能性
- 2026年11月3日にNature Geneticsで発表